全国的に梅雨入りした地域も増えてきましたが、天気が不安定なこの時期、何となく体の重だるさや不調を感じる方も多いのではないでしょうか?

東洋医学では、湿度の高い梅雨の時期は「湿邪」の影響により、体内に余分な水分が溜まることで、むくみや頭痛、めまい、体のだるさ、口の粘つき、食欲不振、関節痛などの不調が起こりやすいと考えられています。

今回は「梅雨時期の不調を予防・改善するための漢方養生法」についてご紹介します。

梅雨の養生のポイントとは?

梅雨の養生で重要なのは、体内に余分な水分を溜め込まないこと!

「健康・美容のためには水分をたくさん飲むのが良い」という意見もありますが、日本は島国で海に囲まれているため湿気による影響を受けやすく、特に梅雨時期は、大量に水分を摂りすぎると、体内に余分な水分が溜まるだけでなく、胃腸や腎臓にも負担がかかってしまうので、一度に大量に摂るのではなく、こまめに少量ずつ摂り入れることが大切です。

また、冷たい飲食物の摂り過ぎは、体の冷えや代謝低下に繋がるので、なるべく常温か氷抜きで飲み物を飲むようにしたり、温かい食事もバランスよく取り入れたり、冷たい飲食物を口にする際はネギ、生姜、ミョウガなどの薬味やスパイス類を活用すると、体の冷え対策に繋がります

併せて、エアコンの除湿モードや除湿機、布団乾燥機などを活用するなど、室内に湿気を溜め込まないようにすることも役立ちます。

水分代謝を上げ、余分な水分の排出を促すには?

「利水作用」のある食材・お茶を取り入れる

薬膳的には、キュウリ、スイカ、冬瓜、ゴーヤなどのウリ科の食材、緑豆、小豆(あずき)、ハトムギ、蓮の葉、南蛮毛(トウモロコシのヒゲ)などは、「利水作用」があり、体内の余分な水分の排出を促すと言われています。

クミスクチン、ゴツコラ(ツボクサ)、ルイボス、白樺などのハーブにも同様に「利水作用」があると言われているため、これらのハーブティーを普段の水分補給に取り入れたり、サプリメントで取り入れてみても良いでしょう。

また、ミネラルカリウムが豊富なバナナ、メロン、豆類なども、体内の余分な塩分の排出を促すことで水分量のバランスをとり、むくみを解消する効果が期待できます。

しょっぱい食べ物、味の濃い食べ物が多くなると、摂り過ぎた塩分の影響でむくみやすくなるので、食べ過ぎには注意が必要です。

余分な水分を排出する「漢方薬」

むくみ、気候による頭痛・めまい・関節痛などがある方には、余分な水分を排出する「五苓散(ごれいさん)」などの漢方薬がオススメ。梅雨時期の不調はもちろん、二日酔いによるむくみ・体のだるさにも有効な漢方薬です。

動物性生薬の「センソ」が配合された漢方は、よりパワフルに水分の排出を促すと言われており、「五苓散」だけで効かない場合は頓服的に併用してみても良いでしょう。

水分代謝を促す「アウターケア」

水分代謝を促すようなジュニパーベリー、ブラックペッパー、ローズマリーなどの精油をボディオイルやボディクリームに希釈したり、ホワイトバーチ(白樺)のオイルなどでマッサージを行うことで、スキンケアしながら巡りを改善することができます。

アロマの良い香りは「気巡り」も促すため、水分代謝をサポートするのはもちろん、梅雨時期の落ち込みやすい気分のリフレッシュにも効果的です。

また、クレイも美容効果が高いだけでなく、水分代謝を促し、むくみの改善に有効です。クレイの中でも特にデトックス効果の高い「グリーンイライト」のお風呂に入ったり、むくみやすい部分にパックや湿布として活用するのもオススメです。

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運動やストレッチで全身の代謝を改善

雨で外出できずに運動不足になると、代謝や血流も悪くなり、汗もかきにくくなるため、余計体内の水分を排出しにくくなります。

最近はYouTubeなどでも、家でできるエクササイズやヨガの動画がたくさん出ていますし、運動が難しい場合はストレッチなどを少しでも取り入れることをオススメします。

特に、体の中でも大きい筋肉の付いている太もも・下半身を鍛えることで、効率良く代謝を改善できるので、スクワットなどを試してみても良いでしょう。

梅雨時期に負担のかかりやすい「胃腸」の養生も大切

東洋医学では、梅雨や土用の時期は消化・吸収に関わる「脾」に負担のかかりやすい時期と言われています。

「脾」は水分や血液、内臓を体内や血管内に留めようとする機能も担っているため、うまく働かないことで外に漏れ出やすくなり、むくみにも繋がるだけでなく、「脾」に負担がかかることで水分代謝に関わる「腎」へも悪影響を及ぼすと考えられています。

「脾」の養生法

「脾」をサポートする食材を取り入れる

とうもろこし、かぼちゃ、ハチミツ、玄米などの「黄色」で、自然な「甘み」のある食材は、「脾」のサポートに良いと言われています。

「何を取り入れるか」ももちろん大切ですが、胃腸に負担のかからないようによく噛んで腹7分目を心がけたり、食べ過ぎや飲み過ぎ、脂っこい食事、精製された糖分の摂り過ぎなどもなるべく控えるようにしましょう。

「脾気虚」を補う漢方薬

食欲不振、胃のもたれ感、空腹感や味覚の低下、食後のお腹の張り、軟便・便秘などがある方には、「六君子湯(りっくんしとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などの漢方薬もオススメです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

ぜひ丁寧に自分の体や心と向き合い、セルフケアや気分が明るくなるようなアイテムを取り入れて、天気に振り回されずに、健やかに梅雨時期を乗り越えたいですね。



この記事を書いた人
佐々木 貴美
薬に頼りすぎず、漢方・ハーブ・アロマなどの自然療法、予防医学、栄養学、美容などもバランス良く取り入れ、「体の内側から健康で美しく、ハッピーに」をコンセプトに発信する、ホリスティック薬剤師。W holistic pharmacy顧問。「オンライン優しい漢方」漢方薬剤師。電子書籍「健康美を手に入れて自分を輝かせるための15の処方箋」著者。デッドスペース×広告のマッチングサービス「MACHISUPE(マチスペ)」PR。

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